バローロ最古の生産者としての品格

イタリア・ピエモンテ州バローロ村の中心に位置するボルゴーニョ社は、1761年にバルトロメオ・ボルゴーニョによって創設された、バローロ生産者の中でも最も長い歴史を持つワイナリーのひとつです。260年以上にわたり、創業当時と変わらないやり方、思想のもとでワイン造りを続けており、現在も創業当時の歴史的な建物で醸造と瓶詰めが行われています。
その存在は単なるワイナリーにとどまらず、「時間」とともに歩んできたバローロそのものの象徴とも言える存在です。1861年のイタリア統一の祝賀会では、イタリア初代国王のヴィットリオ・エマヌエーレ2世やイタリア統一の立役者であったジュゼッペ・ガリバルディなどがボルゴーニョのバローロで祝杯をあげたという記録が残っています。
月日は流れ、2008年にファリネッティ家(EATALY創業家)がボルゴーニョ社のオーナーとなり、2010年から三男のアンドレア・ファリネッティ氏がオーナー兼醸造責任者としてワイナリーの舵取りをしています。
ボルゴーニョ社のブドウ園地図

ボルゴーニョ社は、バローロ村の中心にあり、著名な単一畑、カンヌビを始めとし、リステ、フォッサティ、カンヌビ・ロレンツォ、サン・ピエトロ・デッレ・ヴィオレの畑で主にネッビオーロ種を栽培しています。
バローロ村より約20km北東にあるマドンナ・ディ・コモのブリッコ・ボンペ畑では、バルベーラ種、ドルチェット種とリースリング種、そして、リグーリア州、ロンバルディア州、エミリア・ロマーニャ州と州境を接するトルトーナのスカルダプルチェ畑では、ティモラッソ種を栽培しています。
主な構成は以下の通りです。
- ネッビオーロ:21.5ha
- バルベーラ:9ha
- ドルチェット:2.5ha
- フレイザ:0.6ha
- リースリング:1.5ha
- ティモラッソ:7.5ha(うち2ha生産可能)
バローロ村の中心に位置する名高い単一畑「カンヌビ」や「リステ」をはじめ、ランゲからトルトーナに至るまで、多様なテロワールを横断的に所有している点が特徴です。
若き当主、アンドレア・ファリネッティ氏の躍進

アンドレア氏は、20代から当主を務め、ボルゴーニョ社が伝統的に造っていたワインと変わらぬ味わいを造りあげるために、栽培から醸造まで、最終的には”すべて”を変えていきました。
たとえば、すべての畑では有機栽培が行われており、2019年ヴィンテージより、EUの有機栽培認証が取れています。自生酵母による自然発酵が行われ、自然とテロワールを尊重した栽培哲学が彼のもとで徹底されています。
また近年はランゲ地方だけではなく、トルトーナ、そして、シチリアのエトナ山にもワイナリーを購入し、新たなワイン造りに挑戦するなど、力強く歩み続けています。
Borgognoの哲学

速さや効率とは対極にあるアプローチで、時間・自然・習慣を一体化させることで成立する、極めて哲学的なワイン造りを大切にしています。
「時間をかけることへの称賛」
“時間をかけゆっくり行動することは、物事を理解するために全ての時間を費やし、正しくその物事を遂行すること。これが、1761年よりボルゴーニョ社がブドウ畑で行っていることです。”
「習慣を重ねることへの称賛」
“決まった習慣をもつことは行動とリズムを何度も繰り返すということ。
それは、カンヌビやリステの畑やセラーで私たちの仕事を支配する自然、土地、そして伝統と関連している。繰り返し続ける伝統のしるしである。”
Borgognoの姿勢
イタリアワインの最も重要なテリトリーで暮らせるということがどれだけ幸運なことか。私たちは選んでこの地に生まれた訳ではなく、これはただ単に「幸福な偶然」にすぎないのです。
私たちはこの地から与えられた計り知れない特権を守り、土地に対してのリスペクトを払い、土地だけでなく、そこに暮らす人々も尊重しなければなりません。すべての人に「公平な機会」を与えることこそが、最高のリスペクトだと私たちは考えます。
