カンパーニア州

燦燦と降りそぞぐ太陽、温暖な気候、陽気な人々

人柄、食文化、気候など外国人がイタリアに対して抱く、ステレオタイプのイメージと最も合致しているのがカンパーニア州です。人口は、ロンバルディア州に次ぎ多く、自然の素晴らしが破格です。ナポリ湾の風景、アマルフィ海岸、ソッレント半島、カプリ島、青の洞窟イスキア島など変化に富んだ美しい自然がこの州にはたくさんあります。

また、全州が観光名所で州都ナポリは「ナポリを見てから死ね」と呼ばれるほど景観が有名で、ポンペイ遺跡、エルコラーノ遺跡、パエストゥム遺跡、カセルタ王宮など様々な時代の文化遺産が集積しています。

歴史的には、ギリシャの植民地マグナ・グラエキアとして古代から栄え、ネアポリスと呼ばれていたナポリは重要都市でした。古代ローマ時代は「幸運なるカンパーニア」カンパーニア・フェリックスCampania Felixとたたえられ、温暖な気候を求めて皇帝や貴族が別荘を建てました。

古代から絶賛された、カンパーニアのワイン

カンパーニア州は、温暖な気候と豊かな火山性土壌に恵まれ、ワイン造りに理想的な環境です。

中央内陸部のアヴェッリーノ県イルピニア地方の火山性土壌丘陵地帯では、3つのDOCGワインが造られています。

タウラージは、アリアニコで造られている厳格な赤ワインで、酸とタンニンがしっかりしていて、白胡麻などのスパイスを感じさせる味わいで非常に長期熟成能力があります。

フィアーノ・ディ・アヴェッリーノは、フラワリーな香りを持ち、非常に繊細で優美な味わいです。若くして飲んでも美味しいが驚くほどの長期熟成能力があります。ブドウが甘くて八が寄ってくるところから、古代ローマではアピアーヌムApianum(蜂を意味する)と呼ばれ、讃えられていました。

グレーコ・ディ・トゥーフォは凝灰岩土壌でグレーコ品種を使って造られる白ワインで、果実味を持つ輝かしい味わいで、酸が強い品種です。

北のラツィオ州に近い海岸沿いのDOCファレルノ・デル・マッシコFalerno del Massicoは、古代ローマ時代にファレルヌムとして知られた産地です。暑く乾燥した地中海気候で、華やかなアロマを持つファランギーナと豊かなアリアニコが造られています。

ナポリ湾のDOCヴェズーヴィオVesuvioでは、ピエディロッソ、シャシノーゾ品種による赤ワイン、コーダ・ディ・ヴォルぺ、ヴェルデーカ品種による白ワインが造られています。ヴェスヴィオ・ラクリマ・クリスティVesuvio Lacryma Christiは「キリストの涙」を意味し根強い人気があります。

カプリ島のファランギーナは、鮮やかなアロマを持つフレッシュな白ワインですが、州外ではほとんど手に入りません。

南チレント地方では、トロピカル・フルーツを感じさせるフィアーノ、アリアニコなどが注目に値します。

ピッツァと言えば、カンパーニア州

代表的なピッツァ・マルゲリータPizza Margheritaはトマト、モッツァレッラ、バジリコだけのシンプルなピッツァだが、世界一おいしいとされる地元のトマト、水牛ののモッツァレッラ、香り高いバジリコを使うことにより、どんな豪華な料理にも負けない美味しさやインパクトがあります。

料理は地中海的で、オリーヴオイル、ニンニク、唐辛子を多用し、恵まれた素材を生かしたものが多いです。ナポリ近郊のグラニャーノGragnanoのパスタは最高級品で、ソース用のトマトであるサン・マルツァーノはとても有名です。

出典・引用・参考資料/

『プロフェッショナルのためのイタリアワインマニュアル イタリアワイン2018~2021年版』発行所/株式会社ワイン王国 監修者/宮嶋 勲 協力/日欧商事株式会社