FRESCOBALDI

トスカーナの多様性を世界へ伝える名門ワイナリー、FRESCOBALDI

フレスコバルディ家が建設したサンタ・トリニタ橋とサント・スピリト大聖堂を臨むフィレンツェの街並み

1000年以上にわたり、トスカーナの歴史と共に歩み続けてきたフレスコバルディ家。ワイン造りの歴史は700年以上に及び、現在ではイタリアを代表する世界的ワインメーカーとして知られています。

フィレンツェ最盛期の中世には、英国王室の財務を担う銀行家として大きな影響力を持ち、ルネサンス期には芸術や建築の支援者としても活躍。ワインだけでなく、トスカーナ文化そのものを支えてきた名家でもあります。

現在は30代目当主ランベルト・フレスコバルディ氏を中心に、代々受け継がれてきた伝統と哲学を未来へ繋ぎながら、“トスカーナの多様性を世界へ届けるワイン造り”を追求しています。

30代目当主ランベルト・フレスコバルディ氏

フレスコバルディ家が歩んできた1000年の歴史

フレスコバルディ家の最も古い記録は10世紀まで遡ります。以来、フィレンツェを代表する名門一族として、政治・金融・芸術・文化など様々な分野で大きな役割を果たしてきました。

14世紀には、イングランド王エドワード1世、そして後のヘンリー8世と契約を結び、英国王室へワインを供給。現在に至るまで、英王室との深い繋がりを持ち続けています。

また、詩人ダンテ・アリギエーリとも親交があり、ダンテがフィレンツェ追放後に未完だった『神曲』を完成へ導いたのは、親友ディーノ・フレスコバルディの存在だったと言われています。

15世紀には、建築家ブルネレスキによってサント・スピリト教会が建設され、16世紀にはミケランジェロやドナテッロ、さらにはローマ教皇レオ10世までもがフレスコバルディのワインを愛飲していました。

芸術、建築、文学、音楽――。

フレスコバルディ家は、常にトスカーナ文化の中心に存在してきたのです。

トスカーナ全土へ広がる、FRESCOBALDIのワイン造り

フレスコバルディは現在、トスカーナ各地に個性豊かなエステートを所有し、ワイン造りの歴史は700年以上に遡ります。

キアンティ・ルフィナの「ニポッツァーノ」、白ワインの銘醸地「ポミーノ」、モンタルチーノの「カステルジョコンド」、モンテスペルトリの「カスティリオーニ」、マレンマの「アンミラーリア」、キャンティ・クラッシコの「ペラーノ」、そしてシエチの「レモーレ」。

これら7つのエステートは、それぞれ異なる気候、土壌、標高、風、光を持ち、その土地ならではの個性を映し出すワインを生み出しています。

さらにフレスコバルディは、ボルゲリの「オルネッライア」や「マッセート」、モンタルチーノの「ルーチェ」といった世界的プロジェクトにも携わり、イタリアワイン界を代表する存在として高い評価を受けています。

ニポッツァーノ

西暦1000年代からフィレンツェを守る要塞であったニポッツァーノ城は、フィレンツェの東にある著名なワイン生産地、キアンティ・ルフィナの中心にあり、アルノ川の渓谷を見下ろす山並みの中腹に位置しています。

標高400m、涼しく風通しの良い畑、完璧にバランスの取れたミクロクリマのお陰で、様々なブドウ品種が完璧な成長をとげることが出来る理想的な条件を教授しています。

1855年には、トスカーナで初めてカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドーが植えられました。昼夜の寒暖差が大きく、ブドウに豊かな香りとしっかりした酸をもたらします。

その結果、エレガントで心地よいタンニン、傑出した酸、ベリーとスパイスの複雑な香りのブーケを持ち、長期熟成が可能なポテンシャルの高いワインが生まれます。

ポミーノ

ポミーノ城はフィレンツェの東にあるアペニン山脈にあり、針葉樹林が描く美しい景観に囲まれています。

ブドウ畑は、トスカーナで最も高い標高737mに位置し、さわやかで風通しの良いミクロクリマを享受しています。1716年にメディチ家の大公コジモ3世がトスカーナで最も評価の高いワイン産地4つを書き記した文書があり、その内容は、現代のDOC(原産地呼称制度)の原型ともいえるものですが、ポミーノ地区(ニポッツァーノを含む)の名は、キアンティ、カルミニャーノ、ヴァル・ダルノ・ディ・ソープラと共に列記されています。

これは、当時からいかにこの地区のワインが高品質なワインを生み出し、経済面で重要であったかを示しています。

1855年に、レオーニア女史によってこの地にシャルドネやピノ・ネロのような、当時は一般的でなかったブドウ品種がもたらされました。1878年のパリ万博では、ポミーノのワインは当時の世界最高の評価である金賞を授与されました。非常に上質でエレガントな白ワインの銘醸地として知られています。

カステルジョコンド

1800年代にブルネッロ・ディ・モンタルチーノを造り始めた最初の4つの生産者の一つで、200年前から変わらず、テロワールの高い潜在能力、エレガンス、生命力を感じる力強いワインが造られています。

モンタルチーノの南西に位置し、サンジョヴェーゼと、ここで造られる偉大なワインにとって理想的なテロワールを享受しています。

ブドウ畑は理想的な標高である300~400mにあり、水はけの良い土壌で、日当たりの良い南西向きの斜面にあります。細心の注意を払ってブドウを栽培しており、エレガントなテクスチャーと素晴らしい熟成能力を持った、偉大なブルネッロが生まれています。

カスティリオーニ

フレスコバルディ家が最初にワインを造り始めた最初の土地、カスティリオーニは、フィレンツェの南西にある、ヴァル・ディ・ペーザの丘陵地にあります。

肥沃で多様な土壌は、岩戸粘土質から構成され、エレガントなサンジョヴェーゼの栽培と同様、力強く生命力に満ちたカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フランの栽培に理想的な条件を備えています。

昼間は温暖で乾燥していて、午後はティレニア海からのそよ風が吹くミクロクリマを享受しています。ここでは、ブドウは他の場所よりも早く、確実に成熟し、凝縮した果実味と滑らかで洗練されたストラクチャーをもつワインが生まれます。

アンミラーリア

海から約20km、トスカーナのマレンマ地区の中心に位置するアンミラーリア・エステートのブドウ畑はティレニア海へと続く丘陵地に幾何学的な模様を描いています。

この地区では、太陽光と地面から反射する光の量は最高レベルに達し、それを和らげる海からのそよ風と相まって、ブドウの成熟に非常に適した環境となっています。

この土地のユニークな特徴を補うため、このエステートには貯水池が設けられており、年間を通じて最も乾燥する時期でも土地が干上がることの無いよう活用されています。地中海と太陽、海風に影響を受けた、フレッシュでミネラル豊か、ふくよかな果実味を持つモダンなトスカーナワインが造られています。

テヌータ・ペラーノ

フレスコバルディの最新エステートであるテヌータ ペラーノは、キアンティ・クラッシコ地区の心臓部“ガイオーレ・イン・キアンティ”の、南西向きで標高420〜650mに位置する自然が形作った円形劇場型の畑の中に位置しています。

そのユニークなすり鉢状の地形が集める暖かさと太陽の光の恩恵を受けており、日中には暖かい南風、夕方には冷涼な山風に恵まれ、理想的な寒暖差を享受しています。土壌は石に富み、粘土、シルト、地元のキャンティ・アルベレーゼとガレストロの泥灰土、そして白亜の砂岩などを含み、15〜20度という理想的な傾斜とともに、優れた水捌けと風の流れをもたらし、乾燥した、ブドウの木の健康にとって理想的な環境を備えています。

「植物の自然な状態から最高で最善のものを得ること」を目的とし、最小限の人的介入によって、この自然遺産を維持しています。肥料は緑肥を使用し、ワイナリーの発酵プロセスでは土着酵母を使用し、この土地の純粋なエッセンスをワインに反映しています。

レモーレ

ワイン畑に囲まれたレモーレ・エステートは、一家の大切な歴史や貯蔵品が眠る大切な場所であり、歴代のフレスコバルディ家の成長を見守ってきました。

レモーレ・エステートのワインは、気軽に楽しめる陽気で社交的なワインです。洋の東西を問わず、様々な料理と相性がよく、家族や友達との時間、ごちそうがたくさんのテーブル、さりげない日常をいつも共にする最高のお供です。

トスカーナのライフスタイルを体現する活き活きとしたワインで、心地よいフルーティーな香りが、唯一無二の美しさを誇るトスカーナへと導きます。

歴史・芸術・ワインが融合するFRESCOBALDIの世界

2020年、フレスコバルディはイタリア最高峰のワインガイド『ガンベロ・ロッソ』において、2500以上のワイナリーの頂点として選出されました。

フレスコバルディは、単なるワインメーカーではありません。中世から続く芸術支援(パトロナージュ)や文化活動、社会貢献活動を通じて、トスカーナ文化そのものを未来へ継承する役割を担っています。

また、ゴルゴーナ島の刑務所(社会復帰のためのプログラム)で行うワインプロジェクトなど、人と土地を繋ぐ社会的活動にも積極的に取り組んでいます。

ワインを通じて、土地の文化、人々の暮らし、歴史、自然を世界へ届ける――。

それが、フレスコバルディの使命なのです。

30代目当主ランベルト・フレスコバルディの考え

“lo spirito della Toscana come arte del bello e del buono”

「美しさと豊かさの芸術としてのトスカーナ」