Feudi di San Gregorio

南イタリア・イルピーニアで生まれたワイナリー

カンパーニア州イルピーニアにて1986年創業。

フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ社は、南イタリアにおいて最新テクノロジーと研究を駆使した現代的なワイン造りと、古代から続くブドウ栽培の伝統を融合させることで、カンパーニアの象徴的なワイン文化の復興を果たしたワイナリーです。

歴史と伝統を守りながらも、ワインに関わるあらゆる可能性を追求し、南イタリアの土着品種の価値を高め、それを未来へと継承していくことを使命としています。

イルピーニアという唯一無二の土地

樹齢150年を超える古木が生み出す唯一無二のワイン

イルピーニアは、現在のアヴェッリーノ県にほぼ一致する歴史的・地理的地域であり、南イタリアの中でも特異な個性を持つ土地です。その名はオスカン語で「狼」を意味する“hirpus”に由来し、この地に古くから暮らしたヒルピニ族の象徴でもありました。

この地域は南アペニン山脈に広がる丘陵と山岳から成り、火山性土壌、独特の地中海性山岳気候、昼夜の大きな寒暖差といった条件が重なり合うことで、非常に個性的なブドウ栽培環境を形成しています。

その中で生まれるワインは、古代から受け継がれる土着品種と、樹齢150年を超える古木によって、唯一無二の表現力を持つものとなっています。

世界随一の技術を持つ畑と革新的なワイン造り

樹齢200年を超えるアリアニコの畑

フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ社栽培醸造責任者のピエルパオロ・シルク氏(Pierpaolo Sirch)は、マルコ・シモニット氏(Marco Simonit)と共に開発したブドウの特殊な剪定技術「Simonit&Sirchメソッド」を基盤に、フェウディ社の畑のみならず、世界有数の生産者の畑においても病害リスクの軽減と樹の健全性向上に貢献しています。

シルク氏は2003年にフェウディ社との協働を開始し栽培・醸造を担当、2009年からはCEOを務めています。その根底にあるのは、イルピーニアという豊かな地域を守り、ブドウ畑というかけがえのない文化的資産を未来へ継承するという強い意思です。

この理念のもと、シルク氏とSimonit&Sirchはミラノ大学シエンツァ教授との共同研究を通じて、イルピーニアに残る古代品種の探索や遺伝子研究、さらには70〜80年前、あるいは200年以上前の栽培技術の再現にも取り組んでいます。これは「過去を見つめることで未来を築く」という思想に基づいた、長期的かつ実証的なプロジェクトです。

その成果として生まれたのが、数百年の樹齢を持つアリアニコから造られる「セルピコ」、そしてカンパーニアの幻の土着品種を“3本の母樹”から遺伝子的に再生したブドウによるワイン「シリカ」です。

フェウディ社ではさらに、数百年にわたり生き続けるブドウ樹が残る畑を継承・取得してきました。中でもフィロキセラ禍を免れた200本以上の長寿アリアニコが育つ畑は、まるで庭園のような景観を持ち、世界的にも稀有な存在です。

シルク氏はこうした古木について、「偉大な樹は、まるで成長する息子を導く父親のように、ワイナリーが進むべき道を教えてくれる存在だ」と語っています。

また、シルク氏は、世界最高峰の生産者の畑にも携わっています。世界9カ国、130の生産者がシルク氏のアドバイスを受け畑作り、ブドウの健康に取り組んでいます。

  • シャトー・ラトゥール Château Latour (ボルドー)
  • ドメーヌ・ルロワ Domaine LEROY (ブルゴーニュ)
  • クリュッグ KRUG(シャンパーニュ)
  • ルイ・ロデレール Louis Roederer (シャンパーニュ)
  • フェッラーリ Ferrari (トレント)
  • オルネッライア Ornellaia(トスカーナ)
  • プラネタ Planeta (シチリア) etc…

B Corporation認証と未来への責任

フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ社は2022年にB Corporation認証を取得しています。

これは、企業活動が利益だけでなく社会や環境への貢献をどれだけ果たしているかを国際基準で評価する制度であり、同社はイタリア最大級のB Corp認証ワイナリーとして知られています。

また、併設レストランやスパークリングワイン「DUBL」もB Corp認証を取得しており、ワイナリー全体でサステナビリティを実践しています。

フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ社は、ワイン造りを通じて社会・環境・文化のすべてに責任を持つ、新しい南イタリアワインのあり方を体現しています。

シルク氏の考え

「土地を変えるのではなく、土地が語る声を聞く」

「人の介入を最小限にし、土地と品種の本質を表現する」